そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~

 二人でお店を後にすると、今度は涼介さんが服を買いたいと言い出した。

「美里に選んで欲しいんだ」

 さっき、私がどれだけ戸惑ったか忘れちゃったの?
 増して男性の服なんて選んだことが無いから分からない。
 私が選ぶより、自分で選んだ方が絶対にいいって、言ったら。

「じゃあ、スーツは辞めて部屋着にするよ。それなら平気でしょ?」
「それくらいなら」

 部屋着ならば誰かに見せるわけでもないし、多少センスが悪くても問題ないだろう。

「じゃあ、行こうか」って入ろうとしたお店の前で私は彼の腕を強く引いた。

「ここハイブランドのお店じゃないですかっ!」

 だって、欲しいのは部屋着でしょ!?
 どうしてそうなるわけ?
 部屋着なんてせいぜい二、三千円くらい。って思っていたのだけれど、どうやら感覚が違うらしく。

「ここのパーカーは着やすいし、生地の肌心地が好きなんだけど」
「ダ、ダメです。そんなのっ」

 これ以上、高級なお店に入ったらストレスで死んじゃう。
 一日一店舗まで!

「おうちで着る服なんですから、もっとランクを下げて下さい。なんなら普段私が買っているお店とか」
「いいね、それどこのブランド?」

 …G〇。って言うブランドです。