そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~

 涼介さんは困り顔で、間宮さんを家へ入れた。

「こんな時間になんだよ?」
「こんな時間だからよっ!!」

 ずかずかと廊下を歩く音がする。
 
 一体なんの用があって?
 彼女からしたら、二、三日で別れるだろうと思っていた私たちが、まさかの同居。気に食わないに違いない。
 
 その文句を言いにきたの?

 勢いよく開けられたリビングの扉の向こうには、鼻息の荒い間宮さんの姿が。
 その手にはキャリーケース。

「こ、こんばんは」

 やっぱりこの人、苦手だ。

 彼女はフンっと鼻を鳴らすと、勝手知ったるとばかりにソファーに座った。
 後に続く涼介さんも、ため息とともに彼女の前に座る。

「お茶、入れますね」
 
 キッチンに向かおうとした私に彼女は。

「結構よ。下賤の入れたお茶なんて気持ち悪くて飲めないもの」
「ルナっ!」
「どうして涼介が怒るのよっ。私は本当のことを言っただけじゃないっ」
「汚い言葉を使うからだ。それに、美里を馬鹿にするんじゃない」
「下賤を下賤と言ってなにが悪いのよっ!」

 幼馴染だけあって、お互い遠慮が無いみたい。
 だけど──。

「あの、涼介さん」
「涼介さんですってっ!?」

 私の一言で、火に油を注いでしまったみたいだった。
 間宮さんは烈火のごとく怒る。

「ちょっと、なんであんたが彼を下の名前で呼ぶわけ!?」