そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~

 素敵な夜を、か。
 きっと決められた口語文なのだろうけれど、改めて言われるとロマンチック。

 その言葉に触発された人がどうやらここにも。

「素敵な夜を。だって」
「そうですね」

 今日はさっきまで楓と飲んでいたし疲れているの。

「涼介さん、お疲れでしょ?飯倉さんたちとお食事したし」
「そうだね。疲れたかも」

 良かった。
 さすがに連日は私も無理。

「先に入って」玄関を開けてくれる。

「ありがとうございま──」

 油断してたみたい。

 後ろから抱きしめられてしまった。

「疲れてるって、さっき」
「だから…」

 意味がわかんない。
 でも自分でも分かってる。
 彼を拒否できないって。 
 それくらい彼は私をとろけさせるのだもの。

 廊下に響くバサバサとスカートが落ちる音。

 背後から彼は私のシャツのボタンを外す。
 
 耳元では彼の吐息。

 心臓が早鐘のように激しく打つ。
 
 壁に押し付けられる胸が痛くて。
 でも、やっぱり拒否できなくて。

「う、ん……あっ」
「もっと俺を感じて、美里」

 熱い所に彼の手が触れた時、限界を感じた。

「涼介さん、もう…だめ。立ってられない」

 彼は私を抱き上げると、シャワールームへ。

 水音が聞こえないくらい頭が真っ白の私を、彼は愛撫し続けた。

 気が遠くなりそうだった。

 苦しくて、息が出来ない。

 そして水を打つ体が余計にお互いを近づけて──。