そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~

「何?急に黙り込んで」
「何でもないよ」
「嘘ばっか。正直に話してよ。あたし達の仲じゃない」

 そうだね。そろそろ楓には話していいかな。

「実は──」
「ええっ!よくも今まで黙ってたわねーーーー」

 酔っぱらった楓は私の首を絞める。もちろん冗談だけど。

「ごめんてっ」
「許さないっ!今日は美里のおごりだからねっ」
「最初からそのつもりだって」

 昇進祝いをかねて、今日は私が出すつもりでいた。

「で、いつからそんな関係になってたのよ」
「ちゃんとお付き合いし出したのは、数週間前かな」
「なによーー。お付き合いとかっ」

 酔いが回って赤い顔をした楓は手が付けられない。
 元々そこまで酒癖は悪くはないのだけど。

 黙っていたことを必死に謝る。

「今日、あんたんちに行く」と言い出して聞かない。
「無理よ、彼がいるんだからっ」

 あたしと社長とどっちが付き合い長いのさっ。と一歩も引かない。
 仕方なく、涼介さんに連絡すると。

「連れておいで」の返事。

 渋々酔った楓を連れて帰宅したのだった。