そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~

 間宮さんと涼介さんがどんな幼少時代を過ごしたかは、私には分からない。
 彼女の言う通り、きっと彼は間宮さんに優しかったのだと思う。
 でも、気づくはず。それが親切なのか愛情なのかを。成長するとはそういう事だから。

 可哀そうに彼女はそれに気づかなかった。
 自分の想いが強すぎて。
 
 自己中心すぎて。
 

「あんたになんか分からないわ。私がどんな想いで生きてきたか。彼を失うことは死を意味するってことだって!」
「でも、彼はあなたの元には帰らない」

 もう一度彼女の右手は私の頬を叩いた。

「お嬢さん、いい加減にしてくださいよ」

 男たちは我慢の限界のようだった。

「なぁ…」
「ああ、そうだなぁ…」

 嫌な予感が加速する。

「お嬢さんさぁ、あんたすっごい美人だよな」
「なんですの?失礼ですわ」
「俺たちさ、あんたみたいな綺麗な人とやったことないわけ」
「何を言い出すの?」

 ヒヒっとまたしても獣が声を上げた。

「このねーちゃんの前に、あんたとやりたいってことだよ」
 
 私を抑えている男ともう一人の男。

 もう一人の男が間宮さんに近づいたのだった。

 ヤバいっ!
 だけど、私は腕を掴まれてどうしようもない。