美しき造船王は愛の海に彼女を誘う


「……ついたよ」

 驚いた。ここはBCストリートの角地。しかも今は三階までカフェになっているビルだ。いつも繁盛している。

「リングカフェ?ここですか?」

「そう。今、このカフェは三階まで使っているが、経費の問題で二階から三階だけにして、一階を売りに出すことを検討しているんだ」

 びっくりして彼を見た。

「どうしてそれをご存じなんですか?」

「うーん。まあ、色々情報が僕のところは来るんでね。ここのコーヒー豆、海外産の希少豆があるんだが、特別ルートでうちが運んでいるんだ」