美しき造船王は愛の海に彼女を誘う

「さくらのお陰でもう少し頑張ろうという気になったよ。ブラッサムフラワーが大きくなる姿。この目で見たい」

「そうだよ、叔父さん。頑張るから、私。見ていてね」

「ああ」

 病室を出て、廊下を歩いていたら見慣れた顔を見つけた。

「さくらさん。お見舞いですか?」

「沢島先生、いつもお世話になっております」

 私は立ち止まり頭を深く下げた。主治医の沢島先生だった。