美しき造船王は愛の海に彼女を誘う


「どうやら、意味をわかってもらえたようだよ。とても不機嫌だったけどね。母がわざとらしく確認していてね……」

 息子さんの恋路に介入するとは……セレブってプライベートがないのかなとさくらは思った。

「そうですか。でも、神崎様のことです、あっという間に女性にまた悩まされますね」

 するとどこ吹く風。こちらをちろりと見ながら蓮は言った。

「そうしたら、また君へ頼みに行くよ」

「なんですか、それ?私どういう立ち位置です?」

「僕の懐刀。女性らしく、色々円満に解決してくれそうだ」