もうそんな気は起きなかった。だって彼は付き合う前からこういう人だった。支店の場所を勝手に抑えて喧嘩したのが懐かしい。
それにしてもこの店は驚いた。まさかここまで作ってしまっているとは思わなかった。
「やるならここでやりたかったの。嬉しいわ。蓮さん、本当にありがとう」
彼は嬉しそうにはにかんだ。
「良かった。そう言ってもらえてほっとした」
店の外観に釘付けとなる。夢の実現が近い。しかもこの配置。前に叔父さんと話していた今度の店はこういうのがいいんじゃないと話していた配置なのだ。もしや……。
「もしかして叔父さんにここの設計とか相談してる?」



