美しき造船王は愛の海に彼女を誘う


「ええ。もういいです。私、今度こそしっかり勉強してくるわ。戻ってきたら、あなたに負けないフラワーアーティストとなって店を運営してみせる。それまで待っていてね」

「あなたに言われるほどの人間じゃないけど、応援しています。私も頑張るから、芹那さんも頑張ってね」

 彼女は立ち上がった。

「素敵な花束ありがとう。あなたの技術を思い出しました」

「さくらさんって本当に……そういうところがきっと彼をとりこにするのね。お幸せに。そして、ごめんなさい」

 彼女は綺麗な微笑みを残して去っていった。