「店は誠実でないと客がつかないよ。嘘はいずればれるんだ。お前が抜ければ彼女のそれが客によくわかる」
「そうね、あなたの言う通りだわ」
「さくら。できれば早いうちにここへ戻っておいで。うちの店のお客様はお前がいなくなったらどれほど困るか。頼むよ」
「そうよ、その通り。あなた、いいこと言うわね。手術してよかったわ」
二人の息の合った掛け合いを見て私は噴き出した。でもその通りだ。いずれ戻りますとお客様には言ってきた。
「ええ、もちろんよ。そのつもりだから、待っていてね」
* * *
椎名さんにお願いして蓮さんに内緒で時間を空けてもらい、本社に伺った。



