伯父が一時的に退院していたとき、挨拶に家へ行った。

 ふたりには包み隠さず本当のことを話した。今までのこと、彼との関係、これを機に退職し都内へ引っ越すこと。

 いずれ店を、このブラッサムフラワーの名前を譲ってほしいと頼んだ。店を最終的には出すつもりだからだ。

 伯母は涙を浮かべて答えた。

「あなたがそんなに痩せて、病院であの日躓くぐらい悩んでいたなんて、全く気付かず自分たちのことばかりで本当にごめんなさい」

「伯母さん大丈夫だから、あの日は心配かけてごめんなさい。私が支えてあげるはずだったのにね。また支えてもらっちゃった」