叔父さんの病状も膠着状態。退院してもこの店をやっていけるかさえ、見通しが立たない。
もちろん、この店を継ぐ気もないわけでなかったが、叔父さんと叔母さんがライフワークとしてまだまだ続けていけると思ったからこそ就職に踏み切ったのだ。
「さくら。私達のために自分のことを犠牲にしなくてもいい。この店は私達でおしまいにするつもりだったのよ。子供のいない私達にとってあなたは娘同然だから、店を託してもよかった。でも、あなたはせっかく名取フラワーズに入社したのよ。もっと大きな仕事ができるかもしれないんだから気にしなくていい。ここは畳むからいいのよ」
「叔母さん。私にとってこの店は実家なの。海外から戻ってこない両親の代わりに住んだ家であり大事な店なの」



