「まさか、あの……彼とも……」

 彼女は意味深な笑みを浮かべ答えた。

「さあ、どうでしょうねえ。聞いてみたらどうですか?本当に恋人なら、ね」

「……芹那さん、あなた一体何を考えているの?」

「彼はこの店に投資して、運営に関してアドバイスまでしている。あなたときたら、彼が見返りを欲しがらないからって一銭も利益還元してないなんておかしいと話したでしょ」

「……」