僕はとりあえず、名取を捕まえて本音を吐かせようと決めた。 彼女へ先に警告しておくべきだったのだが、言いづらくてやめた。 そのことが大きな後悔に繋がるなんてその時は思いもしなかったのだ。 僕はその夜、名取に連絡して林芹那をあそこに入れた理由を問いただした。 すると名取は彼女のネームバリューでセレブにも人気が出る店になるし、店をひとりでも任せられる人材として抜擢したと得意げに話した。 僕は彼女との縁談のことを話した。名取は驚愕していた。まったく知らなかったようだった。