「そうですね」 「さくら、来週末の花火大会の日の約束大丈夫か?」 7月の今年最初の花火大会の日。クルーザーはその翌日から貸し出しになっている。 最初の日は試運転のため貸出しないと説明したらしい。その試運転とは彼の貸し切り作戦のことだ。 「ええ、大丈夫です」 「今度は花火が上がるのを見るからな。最初に見るのはオーナーとその恋人だけだ」 「……蓮さん」 「可愛くしてこいよ。今度はスカートがいいな」