「っ!……さくら、わかった今すぐ行く」
「もう今じゃなくて、何言ってんです、今何時か知ってます?」
「何時かなんて関係ない。そうだな、時間なんて関係ない。何時だろうと会えばよかったんだ」
「だめですよ、私はもう着替えてベッドにいます。それどころか電話が来るまで寝てました」
今は23時半だ。最近の彼は電話の時間も遅い。お父様との仕事や会食もあり、夜も会えない。接待がたまっているらしい。休日はなくなったようだった。
「さくら。店、新しい人が入ったと聞いたぞ。名取が最高の人選だから安心しろとメールしてきたぞ」
「あ、そうなんです。そのうちご紹介します」
「そうか、よかったな」



