美しき造船王は愛の海に彼女を誘う


 私の声色と顔色を見て、彼はピンと来たようだった。

「もしかして、付き合ってることまだ言ってない?」

「……ごめんなさい」

「謝ることないよ。僕から叔母さんに言うよ」

「いいの、自分で言うから」

「そう?」

「ええ」

 彼には心を読まれてしまう。笑顔で見つめた。