そして満面の笑みで私を見ている。

 周りの女性の声が聞こえた。

「神崎蓮様じゃない?」

「本当だわ。え?なに、いつもの席に女性がいる」

「あの子誰?」

「誰だろう、見たことあるようなないような……」

「うそ、でも二人だけだよ。いつもは数人だよね」

「これから来るんじゃないの?」

「いや、二人分しか準備されてない」