美しき造船王は愛の海に彼女を誘う


 前回、神崎造船に入れるアレンジを作る際、三人で相談した。最後まで候補だったものがある。そのことだろう。

「季節が変わりましたから、花やグリーンは変えますが、コンセプトは同じで作りますね」

「はい。仕事はこれで終わりです」

 椎名さんはにっこり笑った。あっけなかった。彼は小さな声に変えて話し出した。

「蓮様とお付き合いすることになったとお聞きしました。おめでとうございます」

「……あ、あの」

「やっと、ですね。ほっと致しました」

 え?どういうこと?椎名さんの顔を見た。