少女たちの秘密

親愛なる 浅川ミナミ様
僕がこの学校に赴任して来て二年になるよね。覚えている? 一年前の
はぁ別にいいよね。僕なんか◯◯◯◯! イカれポンチ!

!!

クソ
イカれ女!

針木友也の中から、何かドロドロとした、怒りのようなモノが込み上げて来た
意識の途切れたミナミを、何度も揺すった。

「もう、起きなくていいよ。お前なんか」

フっとミナミが意識を取り戻しそうになった
パシっ
針木はミナミの頬を、引っ叩いた



今まで何度も裏切られて来た

今まで 何度も

大人たちの裏切り


「今度はミナミまで」


もういいんだ

もういいんだ



人は、一度(けが)れてしまうと

二度と元には、戻れない

そう思う いつも



後ろから、悪魔が追いかけて来る

後ろから、悪魔が追いかけて来る

手が

体が

心が



小さな ガラス細工のように

小さな 心が 心臓が

止まってしまった



小さな わびしさ

小さな 声

小さな 身体(からだ)



そう

小さな



小さく

小さく

細かく



細かく

確からしく