左上位アジト-

「おい、この記事見ろよ!イラクがクウェートを侵攻したと書いてある。アメリカは、イラクが撤退しなければ戦争を始めるらしいぞ」
 安倍が興奮しながら、蘆屋に新聞を見せた。
「そんなバカな。ニッポン以外の国は、センソーなんかするわけがない。何かの間違いだろう」
 蘆屋は頭をかきながら、他人事のように答えた。
「じゃあ、この記事はいったい・・・・」
 安倍は、新聞を眺めながら、悩んでいた。すると横にいた津宵が言った。
「おそらく、右上位のヤラセ記事でしょう。ニッポンジンを戦争モードに切り替えさせようという狙いがあるのではないのでしょうか」
 すると蘆屋は急に怒り狂ったように立ち上がった。
「そ、そうか!右上位のやつら・・・・汚ねぇ連中だ。このままでは日本は再び戦争を起こしかねない。お前たち!街頭運動の準備だ!急げ!!」

 ドカ!ドカ!ドン!
「セーカイーはヘーワに向かって進んでるってゆーのに、ニッポンだーけがーセンソーをしよーとしている!!」
 ブー!ブー!ピー!ピー!
「ニッポンジンはーセーカイーに対してムーチーだ!セーカイーにたーいすーるムーチーが、センソーをひきおこす!!」