「主人・・・主人!」



あれ・・・?



「いつまで寝ているのですか!起きなさい!」



バサッ!


「!」


黒の手が僕の目の下に触れる。


じんわりと涙がにじむ感覚があった。


「クス、悪い夢ですか?」


そうか僕は泣いているのか。


「違うっ∑」


あれは8年前の悪夢・・・。


「顔が違うなんて言ってませんよ。
なんだかんだいってまだ子供なんですね。」


「五月蝿い!離せばかν」


「クス。嫌です。^^」


「やなのはこっちだ!離せー`曲′)」




+++++



離しませんよ、主人。



もう2度と――。



*