「見えるでしょう?」 僕の頭が見たのは、 パパとママの姿だった。 この男のように黒尽くめの男に 大きな黒い鎌で狩られていた。 「いやあああ」 母の断末魔が頭の中でこだまする。 「パパとママは?」 涙が頬を伝っても 僕は目の前にいる黒尽くめの男に話しかけた。 「私が刈りました。」 「狩った?どうして?」 なにが? なんで?