入り口の方から声がする

「ダイエット、ダイエット」

ツバサとヒカリが、はしゃぎ出した。

「あっ加藤さん、おはようございます」

「伊東さんおはよう。昨日の迷子って」

「ああこの二人です。」

「親御さんは?」

「不明」

「そう今日中だったらいいんだけど、明日保健所ね」

「あっ検査。ふあい」

「ちょっとちょっと伊東さん。あの二人変じゃない?
普通は親が来るわよね。昨日の報告書見たけど、名字を忘れてる
って有り得ないと思うけど」

「うーん私もそう思ったんですけどね。
もしかしたら、在日外国人とか、そういう事情かも」

「ああ、成る程。確かに。まあいいわ、この件はあなたの担当だし。」