⭐︎きれいな夜⭐︎

二人の子供が、テレビを観ていた。野球中継だった。

「いいかヒカリ、ここより不自由になるかも知れない」

「うんいいよ。それにツバサが兄さんの方がいいと思う」

「えっそう? 兄弟っぽく見える?」

「えっえー」

「しー大人達が来るよ」

「…」

「じゃあ」

「うん」

二人はその施設を、飛び出した

消息は、詳しくは捜査されなかった


「あのう僕ら困っているんです。」

「もう何日も食べていなくて」