お母さん お母さーん

どこからとも無く声が聞こえる。

だいぶ涼しい

一体、何日ぐらい経ったのだろう

うつら うつら

お母さん!

はっとした


私は後手(うしろで)に縛られていて、一体何処にいるのか分からない
何とかロープを外すと
仕方無く歩いた。

広い道路に出ると 私は
たまたま通りかかったトラックの運転手に今の事情を説明して
近くの駅まで送り届けてもらう事になった

「姉ちゃん、どうしたん?」

「…いえ」

「まあいいや」