推しのためなら何なりと。

私やお母さんがいるからなのか、何に遅れるかは言わ

ないけど、私は知っているから、事の重大さがわか

る。

千春がライブに間に合わなかったら、リスナーさん

や、他のメンバーも大変なんじゃ……。

それに……ライブしてる春くんの姿が見れない!!

「……千春、お姉が連れてってあげるから準備してき

て」

「え、で、でも……」

「大丈夫、お姉、免許持ってるから」

顔を決めて親指を立てながらそう言うと、千春は少し

笑いながらも、やっぱり不安そうな顔をする。

「そ、そうじゃなくて!」

「大丈夫。私、全部知ってるから」