「建物の工事で長期休みになったんですって」

「じゃあしばらくは家にいるの⁉︎」

「ま、まぁ、その予定だよ」

犬のように見えないしっぽをフリフリ振る千春にそう

言うと、キラキラしていた目がもっと強く光る。

「やったぁ〜!僕、お姉としたいゲームがあるの」

そう言って階段を駆け上がって行く千春の姿が、ある

人物と重なる。

ー瞬くん、ゲーム一緒にしてくれるのっ⁉︎やった

ぁ〜!ー

……千春が春くん……なんだ。