『みなさんこんにちは!トリプルシュンです!』

『今日はなんと、うちのねぼすけ春が配信三十分前に起きてきました』

『こいつ、いつもは一分前に起きてくるからな。明日は暴風警報が出るぞ』

『ねえ、瞬くんとあっきー、さっきから失礼すぎじゃない?』

はぅっ……。

『あのねぇ、二人とも僕のことをねぼすけって言うけど、二人が寝なさすぎなだけだからねぇ?』

『いや、俺は寝るぞ。寝てねーのは瞬だろ』

『俺だってちゃんと寝てるよ⁉︎』

『一日何時間?』

『……だいたい三時間?』

『いや、短けぇーよ』

『えぇー?』

てぇてぇ……。

『だいたいねぇ、僕以外は成績に五がついたことないから……』

どんどん話がずれていくメンバーたちの会話を聞きながら、私は一人、

どうして推しと言う存在は尊いのだろうと、真剣に考えていた。