制服レモネード

「実は、告白、を、されて……しまいまして……」

意を決して、途切れ途切れで声を出す。

「っ、そう……」

矢吹さんは静かにそれだけつぶやくと、一口レモネードを飲んだ。

「でも、自分でもびっくりしちゃうくらい、頭の中、矢吹さんでいっぱいでした。龍ヶ崎くんもちゃんとわかってくれたし。はい、次は矢吹さんの番です。夏穂さんのこと、教えて下さい。どうして、ふたりきりで飲んだりなんか」

この際、重いとか大袈裟だと思われても関係ない。
矢吹さんが女の人と、しかもあんな親しそうに。
そんな人とふたりきりだった、なんて。

想像しただけで、不安になってしまう。
ほんと子供だ。

「今、夏穂と仕事をしているって話はしたよね」

「はい……」

「俺も打ち合わせの時に初めて担当だって知って驚いたよ。ほんと偶然の再会って感じで。でもお互いに仕事が忙しすぎて思い出話どころじゃなかった。それで今回のメンバーでご飯に行こうって話になって。そしたら……夏穂が相談があるって言い出して。俺たち2人は他の人たちと別れた後に別のお店で飲むことにしたんだ」

トクンという心臓の音とともに、手のひらに汗がにじむ。

「それで、夏穂さんの相談って?」

「うん。旦那と喧嘩したって話。夏穂の旦那、高校の時の同級生で。だからよく知ってるんだ」

ああ、よく聞く話だと思った。

結婚生活の悩みとか、相談を、異性に相談して、だんだんと男女の関係になっていくって。