制服レモネード

「これ……結衣の文字」

「現役女子高生とは思えない字だな。朝起きたら、ドアのポストに入ってた」

結衣……。
私が全然知らないところで……。

まさかのことで、目頭が熱くなって、慌てて目を覆う。

「ほんっと、くそ生意気だけど、梓葉の最高の親友だな」

声が思うように出なくて、落ちてくる涙を拭いながらコクンコクンと頷く。

「梓葉、これだけは信じて欲しい。梓葉と付き合って、他の人のことなんて考えたことないよ。男子高校生相手にこんなに嫉妬してるんだから、自分でもほんと、自分じゃないみたいで戸惑う」

優しい声でそう言ってくれる矢吹さんに、疑ってばかりだったのが少し申し訳なくて。

「私だって、ずっと矢吹さんでいっぱいですっ」

「うん。ありがとう。色々悩ませてごめん。これからまだ予定あるでしょ?梓葉」

「はい、打ち上げが……」

「待ってるから。帰ってくるの」

矢吹さんは、私の頬を優しく撫でてそう言うと、「じゃあ、またね。楽しんできて」と言って、会場へ戻る私を見送った。