「……怖い
全部、好きだったのに……好きなのに
それを嫌だって思う瞬間が、……そうなるのが…」
気持ちを口にする度に、声が震えて
「…声だって、聞きたいし
会いたい、けど…」
のどの奥が痛くなって、目頭が熱くなって
「……ふ、触れたいけど…
触れてもらいたいけど…」
目の前に座っている
莉央ちゃんと千夏ちゃんの姿が、ぼやけていく
「……けど……っ」
ずっと、ずっと
同じことばかり考えてる
そればっかり考えて
想像して
逃げてしまって
本当なら
一番最初に向き合わないといけない相手と
ちゃんと向き合えてない
逃げずに向き合ってくれようとしてる相手を
私は避け続けて
……
言葉が、それ以上続かなくて
うつむいて、嗚咽をもらす
「ひなたちゃん」
「ひなた…」
椅子から立ち上がったふたりが
その場に縮こまって、すすり泣く私の肩を抱く
「…怖いね。それは怖いよ」
「でも、きっと、その人は
ひなたちゃんの事が好きだよ」
「ひなたの怖いも、好きも
ちゃんと伝わってるよ」
「どんなひなたちゃんでも
きっと、好きだよ」
「ひなたが好きになった人だもん
ひなたがそうなように、相手だって同じだよ」
相手がどんな人なのか知らなくても
私が好きになった相手なら
どんな事になったって、嫌わない
離れていかない
大丈夫だよ、と何度も励ましてくれる
そんな
ふたりのあったかい言葉が涙腺を刺激して
……
………最近、泣いてばかりだなぁ…
そう思いながらも、次々あふれる涙を
止めることができなかった
全部、好きだったのに……好きなのに
それを嫌だって思う瞬間が、……そうなるのが…」
気持ちを口にする度に、声が震えて
「…声だって、聞きたいし
会いたい、けど…」
のどの奥が痛くなって、目頭が熱くなって
「……ふ、触れたいけど…
触れてもらいたいけど…」
目の前に座っている
莉央ちゃんと千夏ちゃんの姿が、ぼやけていく
「……けど……っ」
ずっと、ずっと
同じことばかり考えてる
そればっかり考えて
想像して
逃げてしまって
本当なら
一番最初に向き合わないといけない相手と
ちゃんと向き合えてない
逃げずに向き合ってくれようとしてる相手を
私は避け続けて
……
言葉が、それ以上続かなくて
うつむいて、嗚咽をもらす
「ひなたちゃん」
「ひなた…」
椅子から立ち上がったふたりが
その場に縮こまって、すすり泣く私の肩を抱く
「…怖いね。それは怖いよ」
「でも、きっと、その人は
ひなたちゃんの事が好きだよ」
「ひなたの怖いも、好きも
ちゃんと伝わってるよ」
「どんなひなたちゃんでも
きっと、好きだよ」
「ひなたが好きになった人だもん
ひなたがそうなように、相手だって同じだよ」
相手がどんな人なのか知らなくても
私が好きになった相手なら
どんな事になったって、嫌わない
離れていかない
大丈夫だよ、と何度も励ましてくれる
そんな
ふたりのあったかい言葉が涙腺を刺激して
……
………最近、泣いてばかりだなぁ…
そう思いながらも、次々あふれる涙を
止めることができなかった


