「どうだい?」
ぽんっと肩に置かれた手の感触
びくりと身体が跳ねて、どくどくと鼓動が早まる
「…ご、めんなさい
やっぱり、ダメです…」
「気にしなくていい」
うつむきがちに謝れば
オーナーは笑って、私から離れた
「前よりも
近付かれるのは平気になったようだし
このまま、ゆっくり続けるといい」
「…はい」
事件があった日から、早2週間
冬の足音が近付き始める最中
私は本格的に克服訓練に勤しんでいた
付き合ってくれているのは、お店の人達
忙しいのに、オーナーも時間を見つけては
参加してくれてる
休憩の合間や、帰る前に
短い時間から、ちょっとずつ
1対1の状況、近付かれること
触れられることに対して
過剰に反応することがなくなるように頑張ってる
見知った相手なら、近付かれるのは
だいぶ大丈夫になってきた
ただ、1対1で対面するのと
触れられることに対しては
まだ、恐怖心が勝る
「…」
仕事に戻るオーナーを見送った後
小さくため息をついて
ふらふらとソファーに座り込めば
そばで見守ってくれていた姉さん達が
声をかけてくれた
「お疲れ、ひなた」
「お菓子食べる?」
苦笑いを浮かべて、「食べる」と答えれば
姉さん達は、休憩所の冷蔵庫から
たくさんお菓子を抱えて持ってきた
「頑張ったからね、たくさんお食べ」
「こんなに食べられないよ」
「好きなだけ持って帰りな」
机の上に
どっさりと積み重なったお菓子の山
事件が起きてから
姉さん達は、前にも増して
私を甘やかすようになった
アリサ姉さんや美冬ちゃんとかは
もともとだけど
他の姉さんまでこうなるとは…
とはいえ
姉さん達から向けられる
気遣いや優しさは嬉しいもの
やまずみのお菓子と
にこにこ笑う姉さん達に、交互に視線を向けて
脱力するように、笑顔をこぼした
「…ありがとう」
ぽんっと肩に置かれた手の感触
びくりと身体が跳ねて、どくどくと鼓動が早まる
「…ご、めんなさい
やっぱり、ダメです…」
「気にしなくていい」
うつむきがちに謝れば
オーナーは笑って、私から離れた
「前よりも
近付かれるのは平気になったようだし
このまま、ゆっくり続けるといい」
「…はい」
事件があった日から、早2週間
冬の足音が近付き始める最中
私は本格的に克服訓練に勤しんでいた
付き合ってくれているのは、お店の人達
忙しいのに、オーナーも時間を見つけては
参加してくれてる
休憩の合間や、帰る前に
短い時間から、ちょっとずつ
1対1の状況、近付かれること
触れられることに対して
過剰に反応することがなくなるように頑張ってる
見知った相手なら、近付かれるのは
だいぶ大丈夫になってきた
ただ、1対1で対面するのと
触れられることに対しては
まだ、恐怖心が勝る
「…」
仕事に戻るオーナーを見送った後
小さくため息をついて
ふらふらとソファーに座り込めば
そばで見守ってくれていた姉さん達が
声をかけてくれた
「お疲れ、ひなた」
「お菓子食べる?」
苦笑いを浮かべて、「食べる」と答えれば
姉さん達は、休憩所の冷蔵庫から
たくさんお菓子を抱えて持ってきた
「頑張ったからね、たくさんお食べ」
「こんなに食べられないよ」
「好きなだけ持って帰りな」
机の上に
どっさりと積み重なったお菓子の山
事件が起きてから
姉さん達は、前にも増して
私を甘やかすようになった
アリサ姉さんや美冬ちゃんとかは
もともとだけど
他の姉さんまでこうなるとは…
とはいえ
姉さん達から向けられる
気遣いや優しさは嬉しいもの
やまずみのお菓子と
にこにこ笑う姉さん達に、交互に視線を向けて
脱力するように、笑顔をこぼした
「…ありがとう」


