あの時、私はいつきさんを拒絶してしまった
過去の記憶と現実の出来事が
ごちゃごちゃに混ざったような感覚で
感情も激しく揺さぶられていて
パニック状態に陥っていた
……仕方ないと思う自分もいる
あんな目に遭う確率なんて、そうそう高くない
確かに私の場合、過去の事が重なったから
余計に混乱したけど
あんな場面、誰が出くわしたって
自分と同じようにパニック状態になっただろう
それくらい、イレギュラーな出来事だった
でも、大好きな人を拒絶した事実は
私の心に重くのし掛かって
怪我をしたわけでもないのに
心臓はずっと、ずきずきと痛みを訴えていた
まともに顔を見れなくても、話せなくても
怯えて、萎縮してしまっても
いつきさんは、『大丈夫だよ』って
『ひなたちゃんは、自分のことだけ考えて』って
変わらず優しい笑顔で
優しい言葉を投げかける
私の気持ちを救おうとする
私のことばかり、守ろうとしてくれる
……いつきさんだって
きっと、傷ついているのに
大事にされている自覚はある
大事にしている相手から
返ってくるのが、怯えた態度や反応なんて
事情を知っていても
大なり小なり、胸に痛みを残すはず
「…」
自分だったら…と
想像しただけ、胸の痛みは激しさを増す
落ち着かせるように、深く呼吸して
それから、私はその場を後にした
過去の記憶と現実の出来事が
ごちゃごちゃに混ざったような感覚で
感情も激しく揺さぶられていて
パニック状態に陥っていた
……仕方ないと思う自分もいる
あんな目に遭う確率なんて、そうそう高くない
確かに私の場合、過去の事が重なったから
余計に混乱したけど
あんな場面、誰が出くわしたって
自分と同じようにパニック状態になっただろう
それくらい、イレギュラーな出来事だった
でも、大好きな人を拒絶した事実は
私の心に重くのし掛かって
怪我をしたわけでもないのに
心臓はずっと、ずきずきと痛みを訴えていた
まともに顔を見れなくても、話せなくても
怯えて、萎縮してしまっても
いつきさんは、『大丈夫だよ』って
『ひなたちゃんは、自分のことだけ考えて』って
変わらず優しい笑顔で
優しい言葉を投げかける
私の気持ちを救おうとする
私のことばかり、守ろうとしてくれる
……いつきさんだって
きっと、傷ついているのに
大事にされている自覚はある
大事にしている相手から
返ってくるのが、怯えた態度や反応なんて
事情を知っていても
大なり小なり、胸に痛みを残すはず
「…」
自分だったら…と
想像しただけ、胸の痛みは激しさを増す
落ち着かせるように、深く呼吸して
それから、私はその場を後にした


