「……痛いのも、苦しいのも
今は…我慢できる自信ない…」
あの頃の私が
我慢できていたのが信じられない
痛いとか苦しいって感覚は
あの頃だって、ちゃんとあった
でも、ただ、耐えていた
怯えることもなく、逃げることもせず
自分自身が攻撃されることに関しては
恐怖なんて感情は湧いてこなかった
ただただ、ひたすら、耐えていた
「あほか
そんな自信なら、なくていい」
「あのね。ひな
今のひなの感覚が普通なんだよ」
シン君とまこちゃんは
呆れと怒りが混ざったような顔で
そもそもの前提が間違っていると
ばっさりと断言した
「体や心を傷つけられて
なんともない人なんていないの
傷つけられたら、傷つけられそうになったら
それから、逃げるのは当たり前なんだよ」
「恐怖は防衛反応なんだから
そうなって、当然なの」
「怖いって感情は、必要なものなんだよ」
ものを知らない幼い子供に
丁寧に、言い聞かせるように
まこちゃんは話す
「お前が痛みに鈍かったのだって
ある種の防衛反応だろ」
「そうやって、感覚を閉じなきゃ
すぐに心が、自分が壊れるって、解ってたから
だから、閉じてたんだろ」
「安心できる環境と人を手にいれて
ようやく、その防衛反応が薄まった
…って、ところじゃねーの」
シン君も
今、感じてる、この感情が間違ってないって言う
それが、当たり前なんだって
「…………これが、普通…」
「そうだよ」
「…」
今、抱えているこの気持ちを
痛みや苦しみ、怖いって感情を
外に出してもいいって
それが当然なんだって、肯定してもらえて
それに、安心して
視界がにじんだ
「泣いとけ、泣いとけ
お前、今までが泣かなすぎだったんだから」
「そうだね、ひなは我慢しすぎ」
せきを切ったように泣く私に
シン君もまこちゃんも
優しい言葉をかけてくれて
泣き止むまで、そのまま、そこにいてくれた
今は…我慢できる自信ない…」
あの頃の私が
我慢できていたのが信じられない
痛いとか苦しいって感覚は
あの頃だって、ちゃんとあった
でも、ただ、耐えていた
怯えることもなく、逃げることもせず
自分自身が攻撃されることに関しては
恐怖なんて感情は湧いてこなかった
ただただ、ひたすら、耐えていた
「あほか
そんな自信なら、なくていい」
「あのね。ひな
今のひなの感覚が普通なんだよ」
シン君とまこちゃんは
呆れと怒りが混ざったような顔で
そもそもの前提が間違っていると
ばっさりと断言した
「体や心を傷つけられて
なんともない人なんていないの
傷つけられたら、傷つけられそうになったら
それから、逃げるのは当たり前なんだよ」
「恐怖は防衛反応なんだから
そうなって、当然なの」
「怖いって感情は、必要なものなんだよ」
ものを知らない幼い子供に
丁寧に、言い聞かせるように
まこちゃんは話す
「お前が痛みに鈍かったのだって
ある種の防衛反応だろ」
「そうやって、感覚を閉じなきゃ
すぐに心が、自分が壊れるって、解ってたから
だから、閉じてたんだろ」
「安心できる環境と人を手にいれて
ようやく、その防衛反応が薄まった
…って、ところじゃねーの」
シン君も
今、感じてる、この感情が間違ってないって言う
それが、当たり前なんだって
「…………これが、普通…」
「そうだよ」
「…」
今、抱えているこの気持ちを
痛みや苦しみ、怖いって感情を
外に出してもいいって
それが当然なんだって、肯定してもらえて
それに、安心して
視界がにじんだ
「泣いとけ、泣いとけ
お前、今までが泣かなすぎだったんだから」
「そうだね、ひなは我慢しすぎ」
せきを切ったように泣く私に
シン君もまこちゃんも
優しい言葉をかけてくれて
泣き止むまで、そのまま、そこにいてくれた


