「なによ、その顔」

「あ、いや、詩生里はこういうの、絶対しないと思ってた」

「なら誘うんじゃない」

ピシャリと詩生里は言い放つ。

「でも真面目な話、どんだけ彼氏いないの?」

「10年、かなぁ」

「ヤバッ、化石化してんじゃない?」

「ちょっと、羽衣子、さっきから失礼じゃない?
酔っ払った?」

「そんなんやないぃ」

否定はするが、頬は真っ赤だ。


‐帰る時、

「じゃあ、mixi紹介してな!」

酔った力をお借りして、普段は言えない事も言えちゃう詩生里。

「わかった。
じゃあね!」

羽衣子は手のひらをひらひらさせながら、帰って行った…。