「どう?
俺、こんなネガティブやけど、付き合える?」

「ファー!?」

びっくりしすぎて変な声が出た。

心太は声に出さず、笑っている。

「サ⚫マさんか!」

「いや、あの人は笑ってる時やろ?」

「いやー、関西弁を話す女子はやっぱ可愛いわ!」

「元カノは?」

つい、元カノの存在が気になりすぎて聞いてしまった。

「標準語や。
俺、就職先が大阪やったから、社会人になってしばらくしたら関西弁を話してた」

「元カノ、可愛い?」

「何、気にしてんの!
詩生里も可愛いで!」

そう言って、心太は詩生里の髪の毛をクシャクシャと撫でる。

『も』

その言葉が引っかからなかったわけではなかったが、

「あたし、意外とヤンデルで?」

心太と付き合う事にした。