偽りの優等生




タッタッタッタッ―――



ガチャリ__



「お、東雲さん。いらっしゃい。」



「はい(笑)」



日神先生、タバコ吸うんだ。確かに吸いそう...。



「先生ってタバコいつから吸ってらっしゃったんですか?」



「へ?なんでタバコ吸うって...あ"ッ!!ごめん、すぐ消す。」



「気にしなくていいですよ(笑)」



無意識だったのか...



「えぇ~?でもなぁ、、」



「じゃあ、タバコを校内で吸ってたこと琉唯先生に言っちゃいますよ?」



こういうときは、『上司に言う。』って言ったほうが効率的。



「え"ッ...。それは、流石に…分かったよ、嫌になったら言うんだよ?」



「はい笑」



「ん、そういえば東雲さんってお昼食べた?」



なんで急にお昼ごはん..?



「食べてませんけど…。」



「え、お弁当持ってきた?」



私、料理はできるけど、めんどくさいからなぁ..



「いえ…」



「…。朝ごはん食べた?」



え、ほんと何。



「た、食べてないですけど…」



「…もしかして、昨日の夜も食べてないとか言わないよね??」



え、なんで分かる…?



「言いますけど…?」



「今すぐ、購買!!って、無理か..職員室行くよ!!」



え、なんで!?



ダッ―――




職員室_



バァァン



「ちょっとー!?日神先生、扉は優しく開けてくださいよー?」



ホントその通り。なんでこの人はこんなに急いでるんだ..??



「いやいや、そんな場合じゃないんです!」



えぇ?どうゆうこと??



「何々..?どうしたんだよ、って東雲さん??」



「あ、湯里先生」



あー…。いろんな先生集まってくる..



「琉唯先生!」



「はいはーい?」



「東雲さん、昨日の昨日のお昼から何も食べてないそうなんです!!」



「「「「は?!」」」」



わ、教師の声揃った..



「あ、日神先生、一つ訂正を..一昨日の夜から食べてません。」



こういうことは、ちゃんと言っておかなきゃ。



「僕出前頼みます。」



「僕お菓子集めてきます。」



え、何?何?この人たち..



「い、いや、あの…」