偽りの優等生




「はい、どうぞ」



「ん、ありがとう」



パクッモグモグモグモグ



「んッ、美味しいね。」



「ですよね」



「んー、これ、津留(つる)が好きそうな味だ!」



誰…?でもどっかで聞いたような…



「津留…?あー。えっと、湯里先生ですか?」



「そうそう。よく知ってるね。」



「一応先生のフルネームは頭に入ってる、、、つもりです。」



学年の担任紹介のときに覚えたんだけど、やっぱ、教師って人数多いし、忘れちゃうな



「へぇ、すごいね。」



「そうでもないですよ笑」



「んー、じゃあ、僕の下の名前はわかんないかな」



「僕の下の名前はn((」



「ちょっと待ってください、聞いたことあるような気するんで、当てさせてください」



「え、ホント?どこで?」



確かー…



「湯里先生と、稲瀬(いなせ)先生が言ってた気が…。」



「あぁ、あの2人か。」



ん゛ー…何だっけ…



「...、そんな当てたいの??」



「もちろんです。」



「もしかして、負けず嫌い?」



...たしかにそうかも…?



「多分そうですね。なので、答え言わないでくださいね」



「わかった笑笑」




10分後―――



「あ..」



「ん、どうしたの?わかった?」



(えい)...先生でしたっけ..?」



「!あってる!」



良かった、これで、違ったら普通に失礼だし..



「すごいね」



「ふふっ、合ってて良かったです。」



「うん、僕も知っててくれて嬉しいよ」