「じゃあ、私そろそろ‥」
一刻も早くここから出たい。
「あぁ、ごめんね、引き止めちゃって」
自覚してたんだ。
ほんとに、ほっぺのこと触れないでほしかった…。
まぁ、ごまかせたから良いけども…。ねぇ?
「全然、大丈夫です。」
「なら良かった。」
「あ、そういえば、今日から一週間楓華ちゃんのクラスに行くことになったからよろしくね!!」
え、湯里先生が?何故…?
「私のクラスの担任の先生って桃月先生ですよね?何かあったんですか?」
「お家の用事らしいよ。個人情報だから、詳しくは言えないけどね。」
なるほど、というか、湯里先生が(仮)担任になるのかぁ…
別に嫌いではないけど、なんか、リスカとかすぐバレそう。
もともと、精神科医目指してたらしいし。
ちなみに、湯里先生はクラスを持ってるわけじゃなくて、保健室担当教師。
「そうなんですか、一週間よろしくお願いします。」
「うん!よろしくね。」
ガラガラガラ―――
「…いつまで話しているんですか。そろそろ、HRの時間ですが?」
サァァァァ( •̀ㅁ•́;)
おもしろ。
ほとんどの教師が顔真っ青にして、冷や汗かいてる。
「夜坐上先生..おはようございます。」
「..あぁ。あと、話しが終わったのならさっさと自分の教室に戻れ。」
「あ、はい。すみません。」
「ふんッ」
教室――
ガラガラガラ
あ、湯里先生。HRか。
「あれー?ゆーくんじゃん~♪どしたのー?」
〝ゆーくん〟って呼ばれてるんだ。謎だ。
「君たちの担任の桃月先生がお家の用事で一週間休みだから、俺が一週間担当します!」
「えー!やった~!一週間って言わず、ずっと担任しよーよー!」
湯里先生って人気なんだ。まぁ、ふわふわ、もふもふの白髪に近いツインしてたら人気か。
女子高生って可愛い系の男子(男性)を見るとすぐキャーキャー言ってるからな。
「俺は、保健室担当なんでダメでーす」
「えー!良いじゃーん!」
しつこい…嫌われるぞー。
「はいはい、ダメなものはダメ!とりあえず、今日の日程を伝えるから、後は、授業の準備しろよー」
「「「はーい」」」