偽りの優等生




「じゃあ、4番テーブルお願いね。」



「分かりました~!」



笑顔..笑顔ッ!!



4番テーブル――



「お隣良いですかぁ?」



「おッ♡楓華ちゃんじゃん~この時間帯にいるの珍しいなぁ♡」



「そうなのっ♡たまには、いいかなぁって♡」



「まぁ、来てよかったよ♡」



…。



「私も、行久さんにあえて良かったぁ♡」



「私、人見知りだから、行久さんが居てくれて嬉しいっ!」



…。



「僕もだよ♡やっぱり、楓華ちゃんが一番だね♡」



「うー、もうっ!!それ、他の子にも言ってるんでしょ!?」



「私なんて、他の大勢の女の子と一緒な、使い捨て女なんだ、、ッッ」



「え…。」



「..あッ…ご、ごめんなさいッ。重くてごめんなさいッポロポロ」



「ゾクゾクッ♥、、楓華ちゃんだけだよ♡」



「本当…?嘘じゃない?愛してくれてる?」



「愛してるよ♡」



「えへへッ♡やっぱ、私は行久さんしかいないやぁ♡」



「ぐへへ..♡」



数時間後_



~~♪~~♬



「あぁっ!もう終わっちゃったぁ..」



「また来るね♡」



「うんっ♡私、いい子にして待ってるから、絶対、絶対来てよね?」



「あぁ♡」




営業時間外―――



「楓華ちゃん、いつにもまして迫真な演技だったね」



「あはは〜笑」



違う。半分は演技、半分は―――本当のこと。



「楓華ちゃん、本当に今日はありがとうね。お給料、少し上げとくね♥」



それは助かる。



「(笑)お願いします」



「じゃあ、また来週の水曜日お願いね」



「はいっ!では、お疲れ様でしたーっ!!」




…はぁ..明日行きたくないなぁ。



「ま、無理か。」



そういえば、お母さん、今日早いんだっけ。



はぁ..嫌だなぁ