「東雲!今回もオール満点!学年1位だ!」
「やばー!!さっすが、東雲さん!!」
テストはいつも満点。
「え!?◯×大学から推薦来てるの?!あそこ倍率やばいよね!?」
有名大学からの推薦。
「東雲さんって、確か、特別学校推薦でこの高校入学したんだったよな?」
「特別学校推薦って、10年に1度しか使えないってやつらしいぜ!?」
特別学校推薦。
「やっぱ、東雲さんってすごいよねーっ!」
全校の憧れの存在。
「んふ、ありがとう」
「そういえば、モブ子ちゃんも最近成績上がったんでしょ?すごいじゃん!」
「みんながみんな努力できるわけじゃないからね、尊敬するよ。ふふっ」
「ん~もぉ♡東雲さん、やっぱ好き♡」
「す‥好き‥?ありがとう..//」
「尊い...」
老若男女問わずみんなから、慕われ、尊敬され、好かれる。
それが私だから。
嫌われる私なんて存在価値なんてない。
だから、今日も、笑顔を作って、優等生を演じ、好かれ続ける。
今日という”―――”から逃れる為に…――