恋の病に、堕ちてゆく。

「それはできないわ」

「じゃぁ、私が誘拐されている理由を教えてください。両親は無事ですか?」

「……私はあなたを治すために呼ばれたの。詳しいことはなにも知らないわ」

「そうですか」

誰も私を助けてくれない。


先生は高額な治療を引き受けたり、訳ありな患者を診たりする闇医者なのだろうか。

それとも青波と知り合いだから、私の治療を引き受けたのかな。


「クマができてるわ、しっかり休んでね」

「寝てる間になにされるか分からないのに、眠れません」

「青波に脅されたの?大丈夫よ、あなたが彼に従えば悪いようにはしないわ」

青波にもそう言われたけど。
誘拐犯の言葉は信用ならないんだ。