恋の病に、堕ちてゆく。

昨日、青波からもらった薬と同じパッケージのものがテーブルに置かれた。

「毎食後に飲んでね」

「はい」

「……もっと、泣き喚いたりしているかと思ったら、呑気にドライヤーをかけてて、ちょっとビックリしたわ」

「……」

呑気に?この人は私に泣いてて欲しかったのだろうか。

人を助ける医者が、人を泣かすことを支持するなんて狂ってる。こんな人が医師免許を持っていることが信じられない。


「あなたのメンタルも心配していたのよ」

「そう思うのなら、此処から出してください」


そっち側にいる限り、私の感じている恐怖や怒りを理解できるはずがない。