恋の病に、堕ちてゆく。

傷口にとても染みそうなのでお湯に浸かることは断念して、洗面所に戻った。素早く用意してもらったスエットに着替える。

すぐにお医者さんが来てくれると言っていたので、そっと上着を着て手当てせずにそのままにした。

洗濯していた制服のシャツを乾燥機に入れる。


ドライヤーは部屋で見かけたため、タオルで髪を拭くだけにした。お腹もいっぱいになり身体が温まったからから、急に眠気が襲って来た。


シャツが乾くまで30分程あるので、青波に事情を説明しようとドアを開けた。


「あ、出た?」

壁に寄りかかる片膝をついて携帯電話を操作していた青波が顔を上げた。

携帯電話さえ奪えれば助けを呼べる。


「ありがとうございました。乾燥機がまだ30分くらいあって…」


逃げるチャンスを伺いながら、従順なフリをしよう。


「後で取りにこよう」


携帯をパンツのポケットにしまった青波が立ち上がると、すぐに大我が部屋のドアを開けた。

私は黙って監禁部屋に戻るしかなかった。