恋の病に、堕ちてゆく。

目をつむる。
これまで眠れない日がなかったとは言わないけれど、こんなにも不安で悲しい夜はなかった。

怖い夢を見て飛び起きた深夜よりも、ずっとずっと今の方が怖い。


「寝れない?」

「……」


背を向けて微動だにしていないのに、青波は気付いている。

それでも答えず、寝たフリを続けた。


「……寝ちゃったか」


誤魔化せたのかな?

首がヒリヒリとする。
痕が残っていないといいけど…。




君塚(きみづか) 加奈(かな)、16歳の高校2年生。

ここから私の監禁生活が始まった…。