恋の病に、堕ちてゆく。

嘘つき。
起きてたくせに。
寝たフリでもしてたんでしょう?


「恥ずかしくて、言いにくかったから…」

もう子供じゃない。授業中に手を挙げて堂々とトイレに行っていた小学生の頃とは違うんだよ。


「よし、早く行っておいで」

「え?いいの?」


青波は私の首を優しくさすると、ベッドから下りた。私も慌てて起き上がり、距離とる。


トイレだって信じてもらえた?


「俺から逃げ出そうとは考えないほうがいい。俺に、加奈の"全て"を奪われたくなかったら」

「……」

「途中で止めるのは、これで最後だ」


首元がヒリヒリと痛んだ。