恋の病に、堕ちてゆく。

「青波さんたちが…刑事、警察…?」

「…ごめん、事件が解決したら加奈ちゃんとはもう二度と関わらない思っていたから、素性を明かさなかった。今回のように特殊な任務も多いし、あまり刑事だと他人には教えていないんだ」

そっか、私もその"他人"に含まれているんだね。
複雑な気持ちになる。

誘拐犯に監禁されているどころか警察に守られていた?信じられない…。


「これからも仕事については話せないことが多いと思うんだ」

だから、私には諦めろって?
きっと青波は私の想いに気付いてる。


「俺たちが一緒に居たのは2週間にも満たない短い時間で、勘違いしていると思った。すぐに俺のことは忘れるって…。今は1年近くもメールをくれて、ただ意地になっているのかもって、思ってる」

青波は真っ直ぐな目で探るように私を見た。


「ーーどう?やっと会えた俺はたいしたことないでしょ?」


告白すらさせてもらえずに、終わりなの?


「…やっと、会えたのに、意地悪ですね」