恋の病に、堕ちてゆく。

「約束します。絶対に守ります」

1日1通にありったけの想いを込めよう。
例え返信がなくても投げやりにならず、前を向いて頑張ると約束するよ。


「うん。加奈ちゃんの恋、応援してるよ」

"恋"
その響きに胸が騒つく。


「恋なのかはよく分かりません。だって私は監禁生活を送っていたわけで、そんな短い期間で好きになるなんておかしいですよね?」


初めて見た時、イケメンだなとは思ったけれど一目惚れとは違う。

たかが11日の監禁生活で青波のなにを知れたと言うのだろう?"好き"という言葉を発することが恥ずかしくなるくらい私は青波のことをなにも知らない。

「恋に落ちるパターンは人それぞれじゃない?あ、この人のこと好きかもって気付ける時と、気付いたらもうどうしようもなく好きな時もあるじゃん?別に恋と決めつける必要もないけど、恋ではないと頭から否定しなくてもいいんじゃない?」

四季の穏やかな言葉に、胸につっかえていた何かがとれたような気がした。

たかが11日間一緒に居ただけの青波を"好き"と認めていいはずがない、ずっとそう思っていたからーー。

「吊り橋効果?ってよく言うじゃないですか。誘拐というシチュエーションに置かれていたから青波さんのこと気になってるのかなって、そんな風に思い込んで誤魔化そうとしていました」